2019.11.13
年間で数百万円安くなる?おすすめ主要インターネット回線を徹底比較
突然ですが、みなさんの会社では毎月どのくらいインターネット回線費用を支払っていますか?きっと「そんなの知らないよ」という人が多いのではないかと思います。
実は、インターネット回線費用はすぐにコスト削減できる間接費の1つで、コスト削減に取り組むだけで、年間で数百万円の経常利益を確保できる可能性もあるんです。
この機会に、コスト削減に取り組んでみてはいかがでしょうか?
本記事では、「インターネット回線費用のコスト削減」を実現する方法を解説します。
TEXT BY Leaner Magazine編集部
インターネット回線費用はどのように計算されるの?
インターネット回線費用の削減方法を知る前に、まずは、どのようにして料金が計算されるかを押さえておきましょう
インターネット回線費用は基本的に、「回線費」と「プロバイダ料金」の2つの合計、もしくは回線費とプロバイダ料金を一本化した価格によって算定され、「オプション料金」や「ルーター料金」などが加算されます。
近年は回線費とプロバイダ料金が一本化した形態が一般的となっています。それぞれの詳細は、以下の通りです。
- 回線費
回線費は、回線提供会社に支払う料金のことです。
- プロバイダ料金
プロバイダ料金は、回線とインターネットをつなぐサービスを提供する事業者に支払う料金のことで、回線費とは別途に月額利用料などがかかります。
月々の支払い以外には、導入時に契約料や登録料、初期工事費、設備費の初期費用が必要になります。
インターネット回線費用を安くするにはどうしたらいいの?
インターネット回線のコスト削減には、今すぐ取り組めるものから、コストや手間はかかるけど、抜本的に削減が可能なものまで、合わせて3つのアイデアがあります。
- オプションや必要要件の整理
- 既存サプライヤーとの価格交渉
- 新規サプライヤーへの切り換え
インターネット回線はほぼすべての企業が契約しており、これからもずっと、毎月かかるものなので、インターネット回線費用を削減することは、経常利益を確保するための現実的かつ効率的な方法です。
企業規模によっては、年間約1,000万円のコスト削減をすることも可能。インターネット回線費用の見直しは、経常利益の確保に向け、非常に価値あるアプローチです。
大手家電量販店コジマは、通信費を年間1,000万削減
家電量販店大手ビックカメラグループのコジマ様がネットワーク基盤を再構築、法人向けIP接続サービス「VECTANT(ベクタント)」やインターネット回線サービスの「アイティフォー光」を基幹ネットワークに組み込むことで年間およそ1,000万円の通信コストを削減しました。
インターネット回線費用を削減する3つのアイデア
既に紹介した通り、インターネット回線費用を削減するアイデアは3つあります。それぞれ詳しい方法を説明します。
オプションや必要要件の整理
1つ目は、オプションや必要要件などを整理し、契約を見直してコストを削減する方法です。
インターネット回線費用のコスト削減を考えたときに、まず始めに取り組んでいただきたいのは現状の把握です。
何年も前に契約してから一度も契約プランを見直していない場合、「契約当初と比べて人数が変動したために自社の規模に適合していないプランで契約していた」、「ほとんど使っていないオプションをいくつも契約したままにしていた」、なんてことがあるかもしれません。
現状の把握を行ったうえで以下を実施すれば、インターネット回線費用のコスト削減は可能です。
- 不要なオプションの解約
- 自社の規模・インターネット使用環境に適合する契約内容への変更
- IP電話や携帯電話、固定電話との同時契約による割引の利用
既存のサプライヤーとの価格交渉
2つ目は、既に契約しているサプライヤーと価格交渉を行ってコストを削減する方法です。
価格交渉の際、各企業で適正価格は異なるため、まずは自社が今どのサプライヤーにどのくらいインターネット回線費用を支払っているのか、どのようなプランで契約をしているのか、現状を把握する必要があります。
現状を把握したうえで、以下の2つは有効な打ち手になります。
- サプライヤー集約
一般的に発注数量が多いほうが単価を下げることができるので、自社の現状を確認した際に部署によって異なるサプライヤーと契約していたりした場合、サプライヤーを1つに集約することで、スケールメリット等の観点からコスト削減が可能です。
- シェア割りの変更
過去に一度契約してから長期間が経過しており、契約内容の見直しを行っていない場合、契約内容の見直しを行い、シェア割りを変更することでコスト削減が可能になります。
新規サプライヤーへの切り換え
3つ目の方法は、相見積もりを取り、新規サプライヤーへの切り替えを行うことで、インターネット回線費用を削減する方法です。
今回はLeaner編集部がおすすめするNUROアクセススタンダード、光ビジネスアクセスNEXT、フレッツ光ネクストビジネスタイプ、イーサシェア、イーサネットアクセスの5つのサービスをご紹介します。
NUROアクセススタンダード
NUROアクセススタンダードは、基幹システムの集中化やクラウドコンピューティングの導入など、未来の変化にも十分対応できるハイグレードなインターネット接続サービスです。特長としては以下の3つが挙げられます。
- 世界基準の通信規格G-PON採用とメーカーと共同開発したONU(回線終端装置)により、超高速下り最大2Gbps×低価格を実現
- NURO Bizの先進規格G-PONとそのネットワーク構成、トラフィックコントロールにより、上り下り最低10Mbps以上の帯域を確保した「帯域確保型回線」
- 複数の大手通信業者との契約による業界トップクラス1,200Gbps超のバックボーン
利用プロセスは以下の5ステップになります。
①申し込み
電話、もしくは営業担当へ申し込み
②管理会社への連絡
自社側でビル管理会社またはオーナーへNUROアクセス導入のための現地調査および工事を行う旨を伝える
③下見実施
立ち合いのもとで下見
④光ファイバー開通工事
立ち合いのもと、NTT指定工事業者による光ファイバーの接続工事と受光確認の実施
⑤サービス開始
開通工事完了日を開通日=サービス開始日
光ビジネスアクセスNEXT
光ビジネスアクセスNEXTは、大容量のデータ送受信にも対応したベストエフォート型インターネット回線サービスです。特長としては以下の3つが挙げられます。
- 大容量化するオフィスのデータ通信にも対応できる、下り最大1Gbpsの拘束で安定した通信を実現
- 他のユーザの影響を受けにくく通信が安定する、アクセスラインを共有しない「1社専有型」
- 大きければ大きいほど、通信が安定する大容量のバックボーン
利用プロセスは以下の3つになります。
①申し込み
電話・Webサイトからお問合せ後、担当営業と打ち合わせ、サービス内容の確認を行う
②工事
現地調査実施後、開通日程の決定
③利用開始
開通工事終了後、サービス利用開始
フレッツ光ネクストプライオ
フレッツ光ネクストプライオの特長は、以下の3つです。
- 最大概ね1Gbpsの高スループットに加え10Mbpsの帯域優先が可能な「フレッツ光ネクストプライオ10」と、1Mbpsの帯域優先が可能な「フレッツ光ネクストプライオ1」の2つのサービスから選択して導入可能
- 従来のフレッツ光では有料となっている24時間365日保守対応が予め利用できる状況で提供
- データ送受信最大概ね10Gbpsの通信速度
利用プロセスは以下の3つになります。
①申し込み
Web申し込みを行う
②開通工事・機器の設定
光ファイバー開通工事、機器をルーターに接続、設定する。
③フレッツ光開通
イーサシェア
イーサシェアは、回線は標準で冗長化、光ファイバーを使った1G/100Mベストフォート型のインターネット接続サービスです。特長としては以下の3つが挙げられます。
- 万が一の故障発生時にはルータの自動切り替えを行い、常に安定した通信環境をご提供
- アクセス回線を別途調達必要なく、契約から請求まですべて本サービスの料金に含まれる。リーズナブルなコストで高品質なアクセス環境を速やかに実現
- Webブラウザを利用して利用中の回線における通信状況を細かくチェックできるトラフィックレポート機能を利用可能
プロセスは以下の3つになります。
①申し込み
Web申し込み
②光ファイバー開通工事
事前調整、光ファイバーの開通工事
③利用開始
イーサネットアクセス
イーサネットアクセスは、「ULTINA Internet」バックボーンに直接イーサネット接続することにより、超高速のインターネット環境を実現する接続サービスです。特長としては以下の3つが挙げられます。
- 接続品目は1~5Mbp、10Mbps、100Mbps、1Gpbsから選択でき、IN方向とOUT方法のトラフィックの利用量に応じサービスメニューの選択が可能
- 利用形態に応じて、固定料金制と従量料金制のメニューが選択可能
- SLA(※サービス品質保証制度)を適用し、「故障回復時間」「遅延時間」「パケットロス」「故障通知時間」の4項目に関して、サービスの品質保証有
プロセスは以下の3つになります。
①申し込み
Web申し込み
②「ULTINA Internet」の工事
サービス内容の確認、「ULTINA Internet」の工事
③利用開始
光回線、ADSLとは?インターネット回線は種類によって速度が違う?
ここまで、光回線を法人向けに提供するサプライヤーなどについて話してきましたが、なかには光回線ではなく、ADSLを利用したいと考えている方もいらっしゃると思います。
そもそも、みなさんは、インターネット回線が何種類あって、それぞれどのような特徴を持っているのか知っていますか?
参考として、インターネット回線の種類と特徴、2017年度末の契約数の図表をご覧ください。
上の図から、光回線(FTTH)が全体の契約率の約8割を占めており、インターネット回線の種類の中で最も主流であることがわかります
全体の契約率の5%を占めている“DSL”とは一般的なアナログの回線を使って高速通信を実現する技術のことで、現在は電話回線を使用した“ADSL”が主流となっています。
法人向けADSLはAsahiNetやNTTコミュニケーションズなどがいくつかのプランを提供しています。
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