2019.12.30
法人向け格安SIMとは?契約のポイント、会社・サービス比較9選を紹介
突然ですが、社内で経費削減を検討する際に「携帯電話料金を見直して!」と言われたら、あなたはどうしますか?法人携帯の料金が長期間見直されていない、他社と比較せずに契約してしまった、など様々な要因でコストが増えすぎてしまっていることも少なくありません。
法人携帯のコストを削減する有力な方法として、法人向け格安SIMの導入が挙げられます。これによって、大幅にコスト削減できることも少なくありません。
本記事では、法人向け格安SIMサービスの正しい選び方を解説し、各サービスを徹底比較します。
この機会に、法人携帯料金のコスト削減を検討してみてはいかがでしょうか?
TEXT BY Leaner Magazine編集部
格安SIMはどのように比較したらコスト削減が可能?
格安SIMで、販管費の法人携帯料金削減に取り組む際は、様々なサービスから自社に最も合うものを選ぶ必要があります。最適なサービスを選ぶための比較方法として、「使用状況の確認」→「比較項目を決める」→「通信速度を調べる」の3つのステップを踏むことが重要です。
①自社内の使用状況を把握する
コスト削減に失敗してしまうケースとして、自社内の費用内訳がわからないまま、業者を乗り換えてしまうことが挙げられます。自社内の使用状況が明確になることで、「どのサービスが」「どれくらい」必要なのかが可視化され、条件を絞った上でサプライヤーを比較することが可能になります。一例として、以下のような項目を確認する必要があります。
- 月額基本料金に関係する項目
・使用データ容量
・社内でのデータ使用料の差の大小
・社内で使用している回線の種類
・通話利用の有無
・SMS利用の有無
- 音声通話料金に関係する項目
・1回あたりの通話時間
・1ヶ月あたりの総通話時間
・社内(外勤・内勤)での通話時間の差の大小
- オプション料金に関係する項目
・現状使っているサービスで必要なもの
②比較項目を決める
自社内の使用状況が把握出来たら、それを元に比較項目を決めましょう。自社にとってどの料金形態が最適値になるのかスムーズに判断できるようになります。
③通信速度を調査する
格安SIMでは時間帯や地域によって通信速度にばらつきがあります。自社で使う地域や多く使う時間帯で通信を確認することで、自社だと繋がらないといった状況を回避できます。一例として、以下のような確認方法があります。
- 通信速度計測アプリで測定する
データ通信速度を測定するアプリを使用することで、実際の速度を数値で比較できます。
- Web読み込みや動画再生をしてみる
Webサイトの読み込み時間や、動画再生、アプリのダウンロードなど実際に使用することで、速度を計測します。特にお試し期間があるサービスを利用することで、自社の地域・使用時間帯に応じた速度を体感できます。
格安SIMサービス比較9選
Leaner編集部がおすすめする、それぞれの格安SIMサービスを見ていきましょう。
楽天モバイル
月額基本料金
音声通話料金
*「楽天でんわ/5分かけ放題」は、指定のアプリからの電話を用いて電話した場合の料金です。
特徴
- 余った高速データ通信容量は翌月に繰り越し
余った高速データ通信量は翌月に繰り越しができるので、無駄なく使用することができます。また、契約後に月額基本料のプランを無料で変更できるため、社内の使い方によって柔軟に対応することが可能です。
- 月額850円で5分以内なら何度でもかけ放題のプラン
5分以内の通話がかけ放題です。短時間の通話が多い営業業務を行う企業にとって、このようなプランはコスト削減につながります。
- 現在利用している電話番号をそのまま継続利用可能
楽天モバイルは、現在使用中の電話番号を使いながらコスト削減が可能です。契約更新後も誰からの電話なのか認識できるので便利です。
楽天モバイル
Y!mobile
月額基本料金
音声通話料金
10分以内の通話は全て無料になります。10分を超える通話の場合は20円/30秒で従量課金されます。
特徴
- 回線数によって割引額が変わる
Y!mobileは2回線以上であると、基本使用料金が通常よりも700円安くなります。法人企業は2回線以上使うのが一般的なので、多くの企業が通信コストを大幅に減らすことができます。
- 固定料金で無制限に電話が使える
「スーパー誰とでも定額」プランは、月額1000円で無制限に通話ができます。通話する頻度が高く、従量課金だとコストが嵩むような会社は、コストを削減できる可能性が高いです。
- 低速化しないプランもある
データ量の追加方法として、オートチャージを選択すると、データがなくなった際自動的に0.5GB(500円)が追加されます。低速になることがないので、高速回線を最優先している企業には非常に便利です。
Y!mobile
mineo
月額基本料金
音声通話料金
*「mineoでんわ/5分かけ放題」は、指定のアプリからの電話を用いて電話した場合の料金です。
特徴
- トリプルキャリア対応
業界で唯一トリプルキャリアに対応しています。1つの企業管理IDで、auプラン・docomoプラン・Softbankプランが使えます。プランを企業内で統一する必要がないので便利です。
- 他プラン同士でもパケットをシェア可能
あるプランで余ったデータ通信容量を他のプランに回して使えるため、無駄なくデータを活用できます。また、全体として余ったデータ通信容量は翌月に繰り越しされるので、月ごとに使用料の差がある企業ではコストを抑えることができます。
- 専用アプリ「mineoでんわ」を用いて、通話料金を安くできる
「mineoでんわ」を通して電話をすると、通常20円/30秒の通話料金が約半額になります。また、月額800円で5分以内の通話が無料になります。短時間の通話がメインになる業務を扱っている場合、コスト削減が可能です。
mineo
BIGLOBEモバイル
月額基本料金
*音声SIMに関しては最低利用期間が12ヶ月です。
音声通話料金
特徴
- 法人格がない任意団体でも契約できる
一定の審査はあるものの、PTA、個人事業主、組合といった任意団体も契約が可能です。契約する回線が少ない中小企業に対しても、スムーズに導入手続きができます。
- 初月の月額費用が無料
サービス契約時の月額費用が無料になります。ただし、音声通話SIMは12ヶ月間の最低利用期間が設けられているので注意が必要です。
- docomo回線・au回線から選べる
データSIM(SMS無)はdocomo回線、それ以外はau回線とdocomo回線があります。現在どちらか2つのキャリアプランで契約している会社は、乗り換えがしやすいというメリットがあります。
BIGLOBEモバイル
IIJモバイル
月額基本料金
*最低利用期間は全て2年です。
音声通話料金
通常料金は20円/30秒です。また、専用アプリを用いて通話を行うと国内・国際電話関係なく、10円/30秒で利用可能です。
特徴
- データ通信のみのプランが多くある
IIJモバイルでは、多くのデータ通信プランが存在します。データを使う量が月によって変動するものに最適な値段になるような方には、「3段階定額プラン」で段階的に金額が変動するものもあります。
また、データ通信量を複数の回線でシェアする従量課金型プランもあります。
- 専用アプリからの通話で安くなる
専用アプリ「IIJモバイルビジネスコール」からの発信で通話料が通常の半額の10円/30秒になります。特に国際電話でも国内料金と均一であることは、取引先が海外の企業にとっては大きなメリットです。
IIJモバイル
Nifmo
月額基本料金
音声通話料金
通常料金は、20円/30秒です。
特徴
- 法人シェアプランで無駄なく使える
同じ契約内であれば、データ通信容量を分けあえるプランです。社内で内勤・外勤のデータ通信量の差が大きい企業や、月によって出張等の関係で使用データ量に差がある企業にはおすすめです。
- 使いすぎた場合も対応が可能
万が一使い過ぎてしまった場合も、5GBずつ追加が可能な「データおかわり法人シェア」プランがあります。
- SIMのお試しが可能
お試しが無料で可能です。通信速度が心配な方、地方や郊外でも十分に使えるのか心配な方もきちんと試してから利用できるので便利です。また、社員それぞれの端末でも利用できるかを確認することができます。
Nifmo
カケホーダイSIM
月額基本料金
*最低利用期間は全て2年です。
音声通話料金
特徴
- 月300回まで10分以内の通話が無料
カケホーダイSIMは、音声通話SIMのみを提供しています。通話SIMでは、月額オプション料金を払うことなく、10分以内の通話が月300回まで無料です。通話時間が5分を超えることは多いが10分を超えることはあまりない、といった企業には嬉しいサービスです。
カケホーダイSIM
UQモバイル
月額基本料金
音声通話料金
特徴
- わかりやすい料金プラン
3つの料金プランから選択できます。また、2台目以降は全て500円割引されるので、お得です。
- 音声通話料金のプランが充実している
企業個々のニーズに合わせた様々なプランが充実しています。例えば、通話時間が長い業務に携わる企業には、「国内通話かけ放題」プランがあります。一方で、月全体の通話時間は短いが1回の通話時間は長い企業向けには、「60分の定額パック」プランがあります。
UQモバイル
OCNモバイルONE for Business
月額基本料金
*2020/03まで、3GBコースが1200円、7GBコースが2100円のプランを実施中
特徴
- 信頼度が高い
OCNモバイルONE for Business は、NTTグループの格安スマホです。NTTのブランドがあるので信頼度が比較的高いです。
- 割引で利用できる
OCNモバイルONE for Business では、3GBが2400円の割引、7GBが3400円の割引を行っています。音声通話サービスは取り扱っていないもののデータ利用のみのSIMでしたら安く利用ができます。
OCNモバイルONE for Business