2020.02.12
法人向けカーリースのおすすめランキング|主要7社を徹底比較
みなさんの会社では、法人向けカーリースを利用していますか?
実は、カーリース契約をしている企業の多くは、そのコストを削減できる余地があります。
カーリース契約のほとんどは複数年契約を前提としています。そのため、月々数1000円の支払額の差が、最終的な総支払額で一台あたり数10万円にまで膨れ上がってしまうのです。
無駄を抑制し、コストを削減するためには、自社に最適なサプライヤーと適切な契約を結ぶことが重要です。
本記事では、コスト削減のために見直すべきポイントを解説し、主要なサプライヤーをご紹介します。
TEXT BY Leaner Magazine編集部
サプライヤー比較の前に気を付けるべき、2つのポイント
カーリース会社をリサーチする前に、まずは自社の状況を整理しましょう。
やみくもにすべてのカーリース会社をリサーチしては、多くの時間を無駄にすることになりかねません。
時間をかけず、最適なサプライヤーを選ぶためには、以下の2つのステップを踏むことが重要です。
①自社の利用状況を確認
サプライヤー比較の前に、自社のカーリースの契約状況・使用状況を確認することが重要です。
現状をきちんと把握することで、サプライヤーの比較基準を明確にでき、自社に最適なサプライヤーを選ぶことができます。
評価・比較ポイントとして、以下のような項目を確認しましょう。
契約状況
- 契約台数
- 契約の種類(※ファイナンスリース・メンテナンスリース)
- オプションの有無
- 契約期間
- 車種
- 料金(本体料金+オプション料金)
- 契約会社の店舗・整備工場の数
※ファイナンスリース:車両本体と期間内の自動車税のみを含む契約形態
メンテナンスリース:リース期間内の税金や自賠責保険・車検・点検・オイ ル交換など、すべてのメンテナンスにかかる費用を含む契約形態
使用状況
- 走行距離
- オプションの利用状況
- 現場が不便・課題を感じていることはないか
まずはこれらの項目を1つ1つチェックしていきましょう。たとえば「契約台数」を把握することで、目標とするコスト削減効果を得るためには月々いくらの支払料金を削減すればいいのか、といった要件が明確になります。
②比較項目と選択基準の決定
はじめに確認した利用状況を基に、サプライヤーの選択基準を各項目で設定しましょう。
たとえば、急なメンテナンスが必要になった場合を考慮して「24時間サポートの有無」「整備工場数の多寡」を選択基準に設定する、といった判断がありえるでしょう。
こうすることで、選択基準に合致したサプライヤーだけを効率的にリストアップすることが可能になります。
法人向けカーリース サプライヤー比較6選
カーリースは、基本契約の種類(ファイナンスリース・メンテナンスリース)と契約年数で、月額料金がガラッと変わります。
本記事では正確にサプライヤー比較をするために、基本契約種別の最低料金を基準にサプライヤーを比較します。
※最安料金比較表では、社名を伏せてのご紹介となります。
大手メーカー系が提供するカーリース
- 日産フィナンシャルサービス
【特徴】
- 全国4600か所にサービス工場があり、迅速な車両メンテナンスが可能
- オプションで、ボディの塗装に、社名を入れるサービスを提供
- 「e-CLICK」という独自のシステムで、契約車両をパソコン上で一括管理。各車の契約情報や事故情報、ETCカードの利用状況が提供できる
日産フィナンシャルサービスでは、契約車両の情報をwebで一括管理することが出来ます。そのため、複数ある契約車両の資料整理の手間が省け、業務の効率化が実現可能です。
公式サイト :https://www.nissan-fs.co.jp/carlease/index.html
- ホンダカーリース
【特徴】
- ボディの塗装に、社名を入れるサービスを提供
- ホンダの専門店。通常は車両点検のプロにメンテナンスしてもらえるため安心
- 小回りの利くフィットやN-ONEなど、ビジネスカーとして人気の高いホンダの車種から選ぶことができる
ホンダの車両を専門とする整備士にメンテナンスをしてもらえる点で安心ですが、契約した販売店以外でメンテナンスができないデメリットもあります。
そのため、出先での車両トラブルでメンテナンスが必要になった時は不便かもしれません。
小回りの利く車種が多いので、都市部を運転する機会が多い企業の方におススメです。
公式サイト : http://www.honda.co.jp/HFC/lease/
料金比較表
※A社 月間走行距離~1000km B社 月間走行距離 ~1500㎞
大手レンタカー会社が提供する法人向けカーリース
- トヨタレンタリース
【特徴】
- カーリースの契約数を最小限に抑え、繁忙期などでリース車が足りない場合にはレンタカーをすぐに借りることで、コスト削減を実現できる
- メンテナンスリースの場合、全国6000ヵ所を超えるサービス店舗と約1500名を超えるスタッフで、迅速にメンテナンスに対応可能
- 「TCM-Support」という独自のシステムで、各車の車検やメンテナンス予定、コストの一元管理が出来る
トヨタレンタリースではメンテナンス契約の場合、エンジニアによる訪問点検サービスが受けられます。
また、有料で通信型ドライブレコーダー「TransLog」を設置することで、走行情報を基に自動で日報が作成されます。
そのデータは、運転の安全性をスコアリングするという活用方法ができ、診断結果は様々な社内啓蒙に活用可能です。たとえば、安全運転スコアが一番高い社員を表彰する制度を設ける事で、社内の安全運転意識を向上させることも出来ます。
料金はたかめですが、充実したサービスを求める方にはピッタリです。
公式サイト :https://mobility.toyota.jp/leasing/about/?padid=ag569_from_navi_about
- ORIX カーリース・オンライン
【特徴】
- 100万台の車両を保有しており、ほぼすべての国産車をネットを通してリースできる
- 最短1か月で納車が可能。ビジネスチャンスを逃さない
- 社名をボディに入れるサービスを提供
- 部品が破損した場合、メンテナンスを費用に含まない契約でも、納車日から1年間は全部品交換が無料(消耗品は除く)
- メンテナンスリースの場合、全国9000ヵ所を超える提携整備工場にて点検を受けることが可能
- 任意保険を含むリース契約をした場合、専門スタッフが24時間365日ユーザーの相談に対応可能。不明点があればすぐに質問出来る環境が整備されている
ORIXが提供する法人向けカーリースは、今回ご紹介するサプライヤーのなかで最安値でカーリースを提供しています。
提携整備工場数も9000か所以上、24時間365日対応可能なコールセンターもあるため、メンテナンスの体制も万全です。
契約の申し込みもwebで簡単にできます。
公式サイト : http://www.carlease-online.jp/biz/index.html
- ニッポンレンタカー
【特徴】
- 多種多様なメーカー車両がリースできる
- 全国約7000カ所に整備工場があり、タイヤ交換やメンテナンスをスムーズに実施可能
- 最短6か月契約からリースできる
ニッポンレンタカーは、他のリース会社と比較し月額料金が比較的高めに設定されています。
しかし「コンビネーションプラン」というプランがあり、これをうまく活用することで契約車両台数を最小限に抑えられる可能性があります。
コンビネーションプランとは、レンタカーとカーリースを組み合わせた車両利用システムで、以下のように組み合わせて利用することで、リース車両数を減らし、コスト削減と管理業務の省略化を実現します。
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・年間を通じて最低限必要な車⇒リースカー
・繁忙期や、特定の時期だけ必要な車⇒レンタカー
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公式サイト : http://www.nipponrentacar.co.jp/carlease.html
料金比較表
※3社ともに月間走行距離 ~1500km
その他の事業会社が提供する、法人向けカーリース
- カーコンカーリース(もろこみ)
【特徴】
- 頭金0円・車検基本料・自賠責保険料などもろもろの費用が支払プランに組み込まれた「もろコミ」プランが評判
- 国産全メーカーから車両を選べる
- 予算や求めるサービスによって、自由にオプションサービスを設定可能
他のリース会社と比較すると価格は少々高めですが、求めるサービスによって自由にオプションを設定できる点がポイントです。
公式サイト :https://morokomi.carcon.co.jp/contents/corporate/
- ニコリース
【特徴】
- ニコニコレンタカーで使用された車両をリース提供するため、安価に提供可能
- 最短2か月からのリースが可能
- 12か月以上の契約で、貸出料金から5%割引(現金一括払いに限る)
- 独自の入会時審査基準を持っているため、審査に不安のある創業初期の企業でも契約できる場合がある
1年未満のリース契約では少々割高になりますが、数年単位の契約であれば月々のコストを低く抑えることができます。
また、最短2か月からリースが可能なため、短期でカーリースを契約する必要がある企業におすすめです。
公式サイト : http://www.nicolease.com/
料金比較表
※F社 月間走行距離~1500km G社 月間走行距離 ~2500㎞
価格表の「+α」は、初期費用(車両準備費用35,000円+登録費用15,000円+保証金50,000円)を指します
最後に
法人向けカーリースのサプライヤーについて、主要なサプライヤー7社を比較しました。
本記事がみなさんのコスト改善の一助になれば幸いです。
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